はじめに
漢字を覚えるために生成AIを活用することができます。
ノートと鉛筆を使って、親が問題を作ることもできますが、生成AIを用いることで子どもの年齢に合った漢字をクイズ形式で覚えることができます。
このページでは、親子で漢字クイズを作成するために生成AIを活用する方法を紹介します。今回はモデルとしてCopilotを使いました。
実際のやりとり
子どもが小学校に入学し、新たに漢字の学習が始まり、どうも苦手意識がある場面を考えます。そこで、楽しみながら漢字を覚えられたらと思い、Copilotを開きました。
プロンプト
いま、小学1年生の子どもと一緒に漢字を学習しています。 小学1年生で習う漢字について、2問、クイズ形式で問題と解答を作ってください。 なお、その解答において、問題で出た漢字を覚えやすくするような漢字の成り立ちやエピソードを交えてもらえるとありがたいです。
出力
それでは、小学1年生で習う漢字を使ったクイズを2問作成しますね。解答には漢字の成り立ちやエピソードも交えて説明します。
漢字クイズ
第1問
問題: 「山」の漢字を使って、次の文を完成させてください。
- 富士___は日本で一番高いです。
解答: 富士山は日本で一番高いです。
エピソード: 「山」という漢字は、山の形を象った象形文字です。山の頂上と斜面を表現しており、自然の風景をそのまま文字にしたものです。
第2問
問題: 「川」の漢字を使って、次の文を完成させてください。
- ___の水はとても冷たいです。
解答: 川の水はとても冷たいです。
エピソード: 「川」という漢字も象形文字で、流れる川の形を表しています。三本の線が川の流れを示しており、自然の流れをそのまま文字にしています。
これらの漢字は、自然の形をそのまま表現しているので、覚えやすいですね。お子さんと一緒に楽しく学習してください!📚😊
プロンプト
出力結果について、問題で選択肢として指定する漢字が1つだけなので、少々簡単すぎる印象を持ちました。もう少し難易度があがるようプロンプトを工夫します。
ありがとうございます。 問題文の空欄が1つしかなく、また使う漢字も1つしか無いので少々簡単すぎます。 問題文に、3つほどの漢字の選択肢を用いて問題を作ってもらえますか。
出力
もちろんです!それでは、3つの漢字の選択肢を使ったクイズを作成しますね。
漢字クイズ
第1問
問題: 次の文を完成させてください。
- 富士___は日本で一番高い___です。___の上には雪が積もっています。
- 山
- 川
- 木
解答: 富士山は日本で一番高い山です。山の上には雪が積もっています。
エピソード: 「山」という漢字は、山の形を象った象形文字です。山の頂上と斜面を表現しており、自然の風景をそのまま文字にしたものです。
第2問
問題: 次の文を完成させてください。
- ___の水はとても冷たいです。___の流れは速いです。___の近くで魚を釣りました。
- 山
- 川
- 木
解答: 川の水はとても冷たいです。川の流れは速いです。川の近くで魚を釣りました。
エピソード: 「川」という漢字も象形文字で、流れる川の形を表しています。三本の線が川の流れを示しており、自然の流れをそのまま文字にしています。
これで少し難易度が上がったと思います。お子さんと一緒に楽しく学習してくださいね!📚😊
使った感想
2回目の出力はクイズの難易度がちょうどいいレベルになったと思います。プロンプトで指定はしていませんでしたが、「第1問」の問題文の中では音読み・訓読みを交えた文章になっているので、問題を音読することで、同じ漢字の違う読み方を自然に学べる問題ともなっており、そのような狙いを入れたプロンプトにしてもよかったかもしれません。
また、クイズの構成としても単純な穴埋め問題ではなく、いくつかの例文を用いて問題となる漢字をイメージさせており、複層的な構成でとてもよかったです。
補足
上記のやりとりに続けて、象形文字のイメージイラストの出力を試みました。Copilotでは今日の会話の上限に達してしまったので、Geminiで試した結果がこちらです。
日本特有の「象形文字」という概念は難しかったのでしょうか…。シンプルにインターネット検索が無難な場合もあることを実感しました。