作成者
吉田 塁
編集者
吉田 塁
更新日
Feb 26, 2025 5:49 AM
本記事は、2024年12月27日に行われたオンラインイベント「生成AIの最新情報の提供と中等教育学校における実践共有」にて紹介された最新情報をもとに、生成AIを活用して記事を作成しています。 オンラインイベントの詳細: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2023-05-13-report-event-chatgpt-course/
OpenAIの12日間連続発表(2024年12月5日-16日)
OpenAIは、12月5日から16日にかけて、怒涛の12日間連続で新機能やアップデートを発表しました。以下にその内容をまとめます。
- 1日目:
- 新モデル「o1」の公開
- 「ChatGPT Pro」(月額3万円)の公開
- 参考: ChatGPT Pro
- 2日目: 強化学習ファインチューニング研究プログラムの公開
- 3日目: 動画生成AI「Sora」の公開
- 4日目: 新インターフェース「Canvas」の公開(対話的な文章作成、コーディングが可能)
- 5日目: Apple Intelligenceとの連携(Apple製品にChatGPTが統合)
- 6日目:
- 動画撮影可能な「Advanced voice with video」の公開予告
- 音声「Santa」の追加
- 7日目: チャットやファイルを管理できる「Projects」の発表
- 8日目: Web検索機能「ChatGPT search」の一般公開
- 9日目:
- 「o1」のAPI提供
- リアルタイムAPIの更新など開発者向け情報の提供
- 10日目:
- フリーダイヤルでのChatGPT利用(米国のみ)
- WhatsAppメッセージ可能
- 11日目: 様々なアプリとの連携(Mac、Notion、Quip、Window予定)
- 12日目:
- 新モデル「o3」「o3-mini」のプレビュー
- 安全性に関する研究者の募集
出典: https://openai.com/12-days/
Google関連アップデート
Googleも、Gemini 2.0の発表をはじめ、様々なアップデートを発表しました。
- Gemini 2.0の発表(2024年12月11日):
- 「エージェント時代」に向けて設計した新しいAIモデル
- マルチモーダルライブAPI:開発者がリアルタイムに画像と音声を扱える
- 高速化:Gemini 1.5 Flashと比較して、レスポンス時間が大幅に短縮
- 高性能:多くのベンチマークでGemini 1.5 Proよりも優れたパフォーマンス
- 参考: https://blog.google/technology/google-deepmind/google-gemini-ai-update-december-2024/
- Deep Resarch機能発表(2024年12月11日):
- 複雑なトピックを深く掘り下げ、包括的なレポートを自動作成
- 参考: https://blog.google/products/gemini/google-gemini-deep-research/
- Android XR発表(2024年12月12日):
- ヘッドセットやスマートグラスなどのデバイス上で、Androidアプリの利用を可能に
- 参考: https://blog.google/products/android/android-xr/
- 量子コンピューティングチップ「Willow」発表(2024年12月9日):
- スーパーコンピューターで1京年以上かかる計算を、Willowは5分未満で完了
- 実用的な量子コンピュータの実現に向けた長期的なロードマップの一部
- 参考: https://blog.google/technology/research/google-willow-quantum-chip/
初等中等教育段階のガイドライン公開(2024年12月26日)
文部科学省は、初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドラインを公開しました。
- ガイドラインの策定にあたって:ガイドライン策定の背景、目的、構成、位置付けが記載
- 生成AIについて:生成AIの定義、技術的な仕組み、急速な進化と普及の現状、教育分野における活用の可能性とリスク
- 基本的な考え方:学校現場での生成AI利活用に関する基本的な考え方(「人間中心の原則」など)
- 学校現場において押さえておくべきポイント:
- 5つのポイント(安全性、情報セキュリティ、個人情報等の保護、公平性、透明性)
- 教職員が校務で利活用する場面
- 児童生徒が学習活動で利活用する場面
- 教育委員会等が押さえておくべきポイント
- 参考資料編:教職員・児童生徒向けのチェックリスト、生成AIパイロット校の先行事例、学校現場で活用可能な研修教材、国内外の関連資料など
出典: https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_02412.html
吉田のまとめ
今月は生成AI関連のアップデートが非常に多く、各社が全力で開発に取り組んでいる印象です。特にOpenAIの「o3」の性能は非常に高いようで、汎用人工知能(AGI)の性能を評価するベンチマーク(ARC-AGI)で、最高スコアは人間の平均を超える模様です。ただし、簡単な問題を間違える場合もあるので、まだ完全ではありません。
また、初等中等教育段階における生成AI利活用のガイドラインが公開されました。教育関係者による評価・フィードバックが重要であり、地域格差、学校間格差、教員間格差を減らす取り組みも求められます。