本記事は、2025年4月25日に行われたオンラインイベント「生成AIに関する最新情報の提供と生成AIを活用したエクセル入門」にて紹介された最新情報をもとに、生成AIを活用して記事を作成しています。
オンラインイベントの詳細: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2025-04-25-event-report/
Google Gemini 2.5 Pro 公開(2025年3月25日)
まず1つ目は、Googleの「Gemini 2.5 Pro」です。
推論や知識(Humanity’s Last Exam)、科学(GPQA diamond)、数学(AIME 2025 / AIME 2024)、コード生成(LiveCodeBench v5)など複数のベンチマークにおいて高い水準にあることが示されています。
Geminiはもともと長い文章(長いコンテキスト)を扱える強みがありますが、そこに性能向上が乗ってきている印象です。
OpenAI GPT-4.1 公開(2025年4月14日)
次に、OpenAIの「GPT-4.1」です。「GPT-4.1 / GPT-4.1 mini / GPT-4.1 nano」の3種類が登場しました。ポイントは、コンテキストウィンドウ(≒扱える文字数)が増加し、最大100万トークンになったことです。
ここは地味に重要です。生成AI活用では「過去のやり取り」「長い資料」「複数の規程やルール」「大量の授業素材」を、どれだけ“まとめて参照できるか”が体験を変えます。そして今回のアップデートを見て、ChatGPT側でも“過去の履歴を踏まえて答える”方向が強くなると感じました。実際、ユーザー向けにメモリ機能(これまでのやり取りを踏まえた回答)が入ってきており、サービスとしてもパーソナライズが進む土台が整ってきています(コンテキスト拡張が背景にある、と理解しています)。
また、GPT-4.5 Previewは7月14日に提供を終了するようです。
OpenAI o3 / o4-mini 公開(2025年4月16日)
続いて、「OpenAI o3」と「o4-mini」の公開です。
私の感覚としては、ここは「廉価版(mini)の性能も高い」ことがポイントです。教育現場では、コストや利用制限の関係で常に性能の高いモデルを全員が使えるとは限りません。そのときに、比較的軽量・安価側のモデルでも、数学・コーディングなど特定領域で強くなっていくと、授業支援での活用が現実的になります。
AI人材育成に関するアメリカ大統領令(2025年4月23日)
教育関係の大きな動きとして、「AI人材育成に関するアメリカ大統領令」が出た点も共有しました。大統領令では、AIリテラシーと技能を育成し、AI人材創出を国家方針として宣言しています。
大統領令にある具体策は、教育実務の観点でもインパクトが大きいです。たとえば以下です。
- ホワイトハウスにAI教育タスクフォースを設置する
- 「大統領AIチャレンジ」を創設し、年齢別・地域別・テーマ別の競技で生徒・教員のAI活用事例を顕彰する
- K-12向けのAI教育資源を整備し、公私連携でオンライン教材を開発、180日以内に授業で利用できる状態にする
- 教育省が、90日以内にAIを活用した学習成果向上(高品質教材、高インパクト個別指導、進路指導など)に関する助成金の活用指針を提示する
- 教員向けAI研修を優先する
政策が方針宣言にとどまらず、期限(90日、180日)付きで実装を迫る形になっている点も注目です。海外の動向は日本の議論にも影響しうるので、現場で生成AI活用を考えるうえでウォッチしておく価値が高いと考えています。
その他:AIエージェント、DeepSeek、Llamaのアップデート
最後に、個別トピックとしていくつかまとめて紹介しました。
AIエージェント Manus 公開(2025年3月5日)
「汎用AIエージェント」とされ、ユーザーの指示を受けて構想から実行まで行うタイプです。単発の文章生成だけでなく、タスクの分解、手順の組み立て、実行までを含む支援が増えると、校務や研究、教材作成の進め方が変わってきそうです。
DeepSeek-V3-0324 公開(2025年3月25日)
一時期話題になったDeepSeekの高性能版として、アップデートが出ています。今後のアップデートにも注目です。
Llama 4 公開(2025年4月5日)
Metaのオープン系モデルとしてLlama 4が出ています。オープンモデルは、研究・検証・組織内利用などで選択肢になりやすく、教育機関でも外部に出せないデータを扱う場面で検討対象になるかもしれません。
吉田のまとめ
生成AIモデルの性能向上が引き続き目覚ましいです。DeepSeek-V3-0324、o3、o4-miniのように、複数のサービスでアップデートがありました。
次に、AIエージェントが登場し始めており、社会的な注目度が高いです。私は今年、この「自律的に色々と作業してくれる」方向が一段進むと見ています。文章生成にとどまらず、計画→実行まで含めて支援する流れが強くなるので、教育現場でも「どの業務を任せ、どこを人が確認するか」という設計がより重要になります。
そして、教育に直結する意味でアメリカの政策は今後注目度が高いです。期限付きで資源整備・助成指針・研修優先などが動くと、教育現場でのAI活用は一気に広がります。海外の動きは日本の議論にも影響しうるので、現場目線でも継続的に見ていくのが大事だと考えています。