本記事は、2025年10月31日に行われたオンラインイベント「生成AIに関する最新情報の提供」にて紹介された最新情報をもとに、生成AIを活用して記事を作成しています。
オンラインイベントの詳細: https://edulab.t.u-tokyo.ac.jp/2025-10-31-event-report/
米ロースクールでのAI学習必修化の流れ(2025年9月22日)
アメリカの法科大学院(ロースクール)において、AI学習を必修化する動きが急速に広まっています。
2025年9月22日のロイターの記事によると、米国で8校以上のロースクールが1年生に対し、オリエンテーションや法律文書作成の授業にAI教育を組み込み、必修化を行っています。
この背景には、法律事務所から「AI活用能力を持つ人材」を求める声が増加していることや、今後3年以内にAIへの理解がなければ弁護士として不適格になるという認識が広まっていることがあります。
具体的な教育内容としては、ChatGPTと法律専門AIの違いの理解、プロンプト作成、そしてAIが生成するコンテンツの「幻覚(ハルシネーション)」や虚偽の判例引用のリスク検証などが含まれています。
米ロースクールが入試エッセイでAI利用を必須化(2025年9月30日)
これまで入試においてAIの使用は禁止されることが一般的でしたが、逆にAIの使用を必須とする革新的なアプローチが登場しました。
ミシガン大学やマイアミ大学のロースクールでは、2025年度から入試エッセイにAIを活用する課題を導入しています。
- マイアミ大学: ロースクール選択のためのAIプロンプト作成を要求(選択率45%)。
- ミシガン大学: 現在と将来のAI使用状況を予測するエッセイ(選択率5%)。
この狙いは、出願者のAIスキルとリテラシーレベルを評価することに加え、法律教育や実務におけるAI活用の拡大に対応するためです。また、どのようなプロンプトを作成するかによって、出願者の思考プロセスや成熟度を評価できるという側面もあります。
OECD TALIS 2024 日本のAI利用率は54位(2025年10月7日)
OECD(経済協力開発機構)が公表した国際教員指導環境調査(TALIS 2024)の結果によると、日本の教員のAI利用率は調査対象となった55カ国中54位(約17%)という結果になりました。
アラブ首長国連邦(約75%)やシンガポールなどが高い利用率を示す一方、OECD平均の約36%と比較しても日本の利用率は低い水準に留まっています。
国としてもAIを使わないこと自体がリスクであると考えられており、今後は教育現場でも教員がAIを活用し、そのメリットやデメリットを把握していくことが重要視されています。
AI for Science の推進(2025年10月6日)
文部科学省の科学技術・学術審議会情報委員会において、「AI for Science」による科学研究の革新が共有されました。
これは、AI技術を科学研究のあらゆる段階に適用し、研究を高度化・高効率化することを目指すものです。
従来、人間が行っていた仮説構築や実験・検証のプロセスにおいて、AIとの対話による仮説構築や、AIによる実験の自動化・シミュレーションを行うことで、研究を加速させることが期待されています。例えば、AIが科学的論拠のある仮説を形成し、複数の実験計画を自動生成するといった未来像が描かれています。
参考リンク:https://www.mext.go.jp/content/20251006-mxt_jyohoka01-000045188_04.pdf
OpenAI ChatGPT Atlas の登場(2025年10月21日)
OpenAI社から、ChatGPTを搭載した独自のWebブラウザ「ChatGPT Atlas」が登場しました。
これにより、Web上のあらゆる場所でChatGPTを利用できるようになります。単なる検索や質問だけでなく、ブラウザ上の操作(例:ショッピングカートに商品を入れる、スプレッドシートに情報を調査して入力するなど)をAIが代行する「エージェント機能」としての側面も強まっています。
ブラウザ自体に生成AIが組み込まれる流れは加速しており、今後Webブラウジングの体験が大きく変わる可能性があります。
参考リンク:https://openai.com/ja-JP/index/introducing-chatgpt-atlas/
OpenAI ChatGPT Canvas の機能追加(2025年1月25日)
2024年10月に公開された「Canvas」機能に対し、2025年1月25日に追加機能が実装されました。
Canvas機能を使うと、チャット画面とは別のウィンドウで文章やコードの編集が可能ですが、今回のアップデートにより、作成したコード(HTML/Reactなど)をその場でプレビューできる機能が強化されました。
例えば、「クイズアプリを作ってください」と指示すると、コードが生成されるだけでなく、実際に動作するアプリ画面がプレビューとして表示され、その場でクイズを解くなどの操作が可能になります。また、生成されたアプリのリンクを共有することで、他者もそのアプリを利用できるようになります。
参考リンク:https://x.com/OpenAI/status/1882876172339757392
Google Gemini Canvas スライド作成機能(2025年10月28日)
Googleの生成AI「Gemini」のCanvas機能においても、スライド作成が可能になりました。
プロンプトで「〇〇に関するスライドのアウトラインを考えて」と指示し、その構成に基づいてスライドを生成させることができます。作成されたスライドはGoogleスライドとしてエクスポートし、編集することが可能です。
現時点では、デザインや構成の微調整が必要な場合も多く、PowerPointなどで自作したほうが早いケースもありますが、スライド作成というタスクが汎用生成AIの中で扱えるようになった点は大きな進歩と言えます。
参考リンク:https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/10/generate-presentations-in-gemini-app.html
Anthropic 東京オフィス開設を発表(2025年10月29日)
生成AIモデル「Claude」を提供するAnthropic社が、アジア太平洋地域初となる東京オフィスの開設を発表しました。
日本企業での導入が進んでいることや、日本が安全性や安心感を重視する市場であることが、同社の「安全性を最優先とするAI研究」という理念と親和性が高いと判断されたようです。OpenAIに続き、主要な生成AI企業が日本に拠点を構えることで、国内での活用がさらに進むことが期待されます。
参考リンク:https://japan.zdnet.com/article/35239820/
吉田によるまとめ
今回のまとめとして、やはり「変化のスピードが依然として凄まじい」ということを強く感じています。
特に印象的だったのは、OpenAIのブラウザ「Atlas」や、Canvas機能によるアプリ作成の簡易化です。これまで「テキストを作る」「画像を生成する」だけだったAIが、Webブラウザという私たちが普段最も使うツールの中に入り込んだり、動くアプリケーションを一瞬で作れるようになったりしています。
一方で、OECDの調査結果にあるように、日本の教育現場でのAI利用率は世界的に見てまだ低い水準にあります。しかし、米国のロースクールや入試の事例が示すように、社会が求めるスキルセットは確実に変化しています。使わないことがリスクになる時代において、まずは教員自身が触れ、メリットとデメリットを肌感覚で理解していくことが何より重要です。